バッハの教会カンタータ> 4声コラールの楽譜> E.B.10とSchirmer版の比較
譜例1.上がリーメンシュナイダー版、下がE.B.10
譜例1を比較すると、リーメンシュナイダー版ではスラーが取り除かれています。 これは、原典になかったものが付け加えられていたので、元に戻したものです。 (新バッハ全集や最新のブライトコプフ版でも取り除かれています。)
譜例2.上がリーメンシュナイダー版、下がE.B.10
ところが、譜例2の第179番では、「目覚めよ」の旋律が2分音符の進行で書かれています。
初版印刷譜では四分音符で書かれているのですが、元のカンタータでは2分音符なので、それに戻したということでしょう。
しかし、それはもはや訂正の域を超えた一つの主張と言わなければなりません。
E.B.10は、その点ではもとのままです。
そのような特徴はありますが、このリーメンシュナイダー版は安価で、詳しい解説があり、参考になりました。
(→リーメンシュナイダー版序文の一部)